禁厳有共

晒さないでください

私に捧げる鎮魂歌

髪染めたい、染めれない。

私は弊社で働く限り染髪もインナーカラーもできないらしい、終わった、大学生なのに!

一緒に働く16歳が染髪の許可を取ったところ、「折角16歳なのにわざと老ける様なことをするな」と一蹴されていた。

「じゃあ私は来月二十歳になるので染めたり、インナーカラーしていいですか?」と訊くと、「自分(方言 二人称)はイロモノみたいにしたくないから全部ダメ」と返され思わずふらついた。

ちなみに一緒に働く22歳には許可が降りていたので私は心の底から地団駄を踏み地面にひっくり返りそうになる所をどうにか堪えた。来月二十歳になるので。

昨年までは今より大きくなったら好きにしていいよと聞いていたので思わず「話が違う!」と口から大声が出そうになった。

結局私という人間をどういう商品としてパッケージングしたいか決めるのは社長なのだ。

別に入社するときにルックスの規定に関する話自体をしなかったものの、競合が星の数ほどある中でここを選んだのは自分だ。

受験や就活でさえ自分の好きなファッションをしたいがために学校や会社を選べる時代に私がそれをしなかったただそれだけ。
別に派手なファッションをしたかったらそれを売りにしている所を受ければよかっただけの話であり、その様な環境では現代の流行ではいずれ天井にぶつかることも頭では分かっている。

ただ一生黒髪ということに衝撃を受けて呆然としている。
退職したら次こそ容姿の自由度が高い会社に入社したい、なあ、、、、。

私は普通に歳相応の顔をしているのに。
完全に萎えている。

「教員や公務員が染髪を出来ないのとおなじ事であり、一足先に社会(?)で働いているなら仕方が無いか」と全く理にかなっていない理論をどうにか自分に言いきかせ取り敢えず1日をやり過ごした。

私は人生で数え切れないくらい私を痛い目に遭わせてきた「気になる」「やってみたい」という欲求をまた一つ叶えたいだけなのに。

最近は新たに「知らない事を知った」感覚がなくてとにかく欲求不満なのである。
強いていうなら免許を取り、牡蠣を美味しいと思える様になったくらいだ。

ちなみに先日は実家を出ていいか許可を求めたが、それも一蹴された。
「君のような辛い時すぐodしたがるようなメンヘラは、折角実家が東京にあるんだから学生の間は実家にいなさい(原文まま)」
衝撃すぎて原文をそのまま覚えてしまった。
頭の中でいつでも表情含めて再生できてしまう。

人生を進めている感覚がわかなくて焦る。
「知らない事を知る」というのは学費を払ってもらっている大学生である私は一銭もかけずに学校に行けば叶うものの、自分の肌で楽しんだり痛い目をみるそれらを愉しみたいのだ。

ここまでつらつら文字を書いても染髪できないという現実が変わるわけではないので、最後に私がしてみたかった髪色を沢山貼り付けて終わりにしようと思う。

また、刺激があって好奇心を満たせそうな事柄のオススメありましたら教えて下さい。